酒害体験を聴く、そして話す
「一日断酒」「例会出席」この繰り返し


断酒会活動の基本は例会です。

この例会は、大小の差はありますが、

20名くらいで約2時間、酒害体験を話し、

それを聴きます。

家族も参加することができ、

家族も酒害体験を話せます。

 

家族は依存症本人ではありませんが、酒害の影響をまともに受けています。

体験談を話すことにより、家族も自己洞察が強まり、回復へと結びついていきます。

 
 

この家族の体験談を本人が聴くことにより、記憶から抜けていた飲酒時代の凄絶な真実

思い出させてくれます。

体験談は自分がしたことの事実と、その時の気持ち・真情を語ることが大切です。

なぜなら、真情を語ることで反省が生まれるのです。

今までは、「意志が弱いから酒が止められないのだ」と周りの人たちから責められ、

また、「やめたいのにどうしても飲んでしまう」という言い分を

まったく聞いてもらえなかったと思います。

例会に出席してそれを話すと、みんなが分かってくれる。認めてくれるのです。

ここから、みんな仲間だという一体感が生まれます。

また、例会に出席し続けることにより、自分は酒をコントロールできないのだ、

自分だけが違うのではなく、みんなと同じ依存症なのだという自覚が心に生まれてきます。



この「一体感」と「自覚」が断酒継続の原動力である。


このように断酒会では体験談を最も重要視します。

したがって、体験談を話し、これを聴く場である例会では、体験談に終始します。

体験談は「言いっぱなし」の「聴きっぱなし」。

この部屋で聞いたことはこの部屋に置いていく。体験談の秘密を守ることも大切なのです。

 

                                全日本断酒連盟 ホームページより転載

◆ 関係資料アーカイブ

       別サイトに移動します

(注)当会HPでPDFファイルと表示されているファイルを参照するには、Adobe Readerが必要です。

下記のリンクからダウンロードして下さい。

   内閣府HP・共生社会政策