イラスト作画者紹介
和田耕一 氏
昭和17年4月6日 占領地台湾生まれ。
イラストレーター、グラフィックデザイナーを経て洋画家(所属なし)。
昭和58年、アルコール依存症と診断されて大阪府下のアルコール専門病院に入院。
以来、平成26年の死去まで31年間、断酒を継続し飲まない人生を全うした。
アルコール専門病院を退院後、人生を取り戻した矢先に再び阪神淡路大震災ですべてを失った。
被災直後から失意にもめげず、被災者救済のために鷹取救援基地を立ち上げて、自らが基地の
BOSSとしてボランティアを指揮、多くの人命を救った。
その後、多くの酒害に苦しむ人々の回復に尽力するかたわら、徳島県下の漁村の過疎問題等にも住民と共に長年取り組んできた。
その一連の活動は高く評価され、地元集落は平成19年に天皇杯に輝き、今上陛下より銀大杯を賜った。
現在においても取り組みは続けられており、国内外より視察が訪れている。
平成26年4月26日 肺がんにて永眠。
72年の波乱の人生を終え、彼を慕う多くの仲間や、愛する家族に囲まれて天に召された。
その遺骨は、晩年に第二の故郷として愛してやまなかった件の漁村の海に遺言の通り、散骨される予定である。
七星 哲 氏の著書 ソムニジンの夢(文芸社)は、和田耕一氏に捧げて書かれた小説である。
天皇杯の選賞は、過去一年間の農林水産祭参加表彰行事において、農林水産大臣賞を受賞した
者の中から、7部門(農産、園芸、畜産、蚕糸・地域特産、林産、水産、むらづくり)毎に行
われ、毎年決定されます。
受賞者は、天皇杯が授与されますが、天皇杯受賞者は、天皇皇后両陛下に直接業績を説明する
機会が与えられます。